「愛している」と豆腐で言える? 118年続くヤマキ醸造は、バレンタインデーのチョコレートを大豆に置き換えたいと考えている

By Guan Yu Lim

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「愛している」と豆腐で言える? 118年続くヤマキ醸造は、バレンタインデーのチョコレートを大豆に置き換えたいと考えている

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大豆にこだわるヤマキ醸造は、バレンタインデーにチョコレートを2つの特別な豆腐製品に置き換えることで、健康とウエルネスを促進しようとしている。

チョコレートは、日本でも世界中でも伝統的なバレンタインデーのお気に入りギフトだが、今年、ヤマキ醸造はそのコンセプトを打壊し、これを比較的、健康的な豆腐を使った代替品に置き換えることを目指している。

同社のMami Kitani社長は、「お客様への、特に50歳以上のお客様や健康を気遣うお客様がバレンタインデーを楽しむようユニークな提案としてのバレンタイン豆腐です」とFoodNavigator-Asia​誌に述べた。

「[健康を気にする人]はチョコレートのカロリーと砂糖を気にする傾向があるため、バレンタイン豆腐は楽しく健康的でおいしい代替品となります。」

「また、バレンタイン豆腐は、豆腐をあまり食べない若い消費者への選択肢として、[カラフルで、面白い]インスタ映えする当製品を提案したいと考えています。」

チョコレートとビーツの2種類のバレンタイン豆腐があり、 Kitani氏によると、どちらもスイーツまたは風味のある物として食べることができ、絹ごし豆腐のような滑らかなテクスチャーがある。

「チョコレート豆腐は30代の女性に人気があります。これは、チョコレートが一般的にこの年齢層の間で非常に人気があるためです」

「ビーツ豆腐は、健康志向の人の間で人気があります(ビーツスムージーなどでこれを試す傾向があります)。 この豆腐はビーツルートの性質上、色もピンク色で、非常に人目を引く製品となっています。」

チョコレート豆腐とビーツ豆腐ともに、国産大豆と天然にがりを使用した「伝統的な方法」で作られている。

「化学合成添加物を一切含まず、非遺伝子組み換えの豆腐です」と付加えた。

バレンタイン豆腐は、ワンセット2丁入り(チョコレート1、ビーツ1)、640円で同社オンラインストアまたは直営店で販売されている。

国産大豆

大豆製品は多かれ少なかれ日本料理の定番食品であり、1902年に設立され、現在118年を迎えたヤマキ醸造は伝統を守り続けている。

「日本料理には大豆製品が欠かせませんが、原材料のほとんどは、安いと言う理由で輸入品です」とKitani氏は言う。

「そのため、多くの農家が生産を中止していますが、国産食材を使った自然食品の生産には大きな価値があると考えています。」

豆腐以外にも、国産の有機・持続可能な食材や山の湧水を使った醤油(しょうゆ)、味噌、漬物などを製造している。

「大豆製品は健康的と考えられていますが、日本では豆乳や納豆の消費は増加しているのに、豆腐そのものの消費は減少しています」と付加えた。

「また、日本のオーガニック需要はゆっくりとではあるが確実に伸びています。恐らく、来るオリンピックの影響と思われます。弊社製品の半分近くは国内有機栽培品で、残りの半分は今もなお自然食品です。」

日本向けのみ

ヤマキ醸造は、埼玉の山間の町を拠点とする家族経営の企業であり、事業の焦点は日本のみに集中している。

「私たちは、実際に現場で確認しながらモノづくりをしたいので、生産拠点を拡大する計画はありません」とKitani氏は語った。

「(とは言え)私たちは、顧客にアピールするよりユニークな大豆製品の生産に挑戦しています。」

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