ジャパン フォーカス:処理水の最新動向、食料安全保障、GABA米

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Japan Focus (Getty Images/iStockphoto)

今回のJapan Focusは、日本の核処理水の最新動向、食料安全保障強化に向けた取り組み、メンタルウエルネスに役立つGABA米などについて掘り下げます。

国連原子力機関、日本処理水放出後の食品安全を強調

国際原子力機関(IAEA)は、日本の核処理水放出が水産物の安全性に影響を与えないことを改めて強調する3つの新報告書を発表した。

日本は2023年、2011年の福島原発事故で発生した処理済み廃水を海洋に放出すると発表して以来、近隣諸国を中心に各国から批判を受けてきた。

しかし当初からIAEAはこの措置を支持し、廃水放出は「適切」であり健康リスクは「無視できる」と強調している。

持続可能な価格設定?日本のフェアプライスプロジェクトが示す食料コストの現実

日本のフェアプライスプロジェクトは、生産者のコスト上昇に直面する中、消費者の共感と認識を促し、食料供給の持続可能性を確保することを目指している。

持続可能性は、二酸化炭素排出量や環境・倫理的観点から議論されることが多いが、日本は食料価格上昇が食料安全保障の重大な課題となる現実に対処している。

農林水産省のデータによると、経済的圧力とコスト上昇により、国内の農業食品セクターの将来に重大な不確実性をもたらしている。

日本の三共食品、メンタルウェルネス向けGABA米ブレンドを発売

日本の三共食品株式会社は、電子レンジ対応のGABA発芽玄米シリーズを発表。伝統的な主食をブレンドし、食感と栄養価を向上させた。

三協食品の小売部門 フードベースは、睡眠やメンタルヘルスから腸内環境、美容、抗加齢効果まで総合的な健康増進を目的としたGABA強化玄米シリーズ「玄米心地」を開発した。日常のストレスを和らげつつ、食事の楽しみを保つことを目指している。

コンセプトは、日々のストレス要因や不快感に対処しつつ、食事を楽しむことである。

クリーンラベルにとどまらず:日本企業、75の健康成分を活用して成長へ

​今日の健康に焦点を当てた市場では、クリーンな成分を謳うだけではもはや目立たない。

​クリーンラベルのトレンドを追いかける機能性保健分野がひしめき合う中、日本の機能性食品創造研究所 (FFC) は、天然植物由来の豊富な品揃えで差別化を図っている。

​同社によると、同社のアプローチは「質より量」ではなく、伝統的な発酵技術を応用して、これらの植物の健康効果を高めるという。

高齢化するアジア:食品・栄養業界が取るべき3つの重要提言

日本、シンガポール、中国などアジア諸国で急速な高齢化が進む中、ヘルシーエイジングは同地域における主要な焦点となっている。

Growth Asia Summitの専門家が、食品・栄養企業がアジアの急成長する健康的な高齢化市場に参入するための3つの重要な知見を共有する。

​アジアはまた、世界で最も多様な人口構成を持つ国の1つでもあるため、イノベーション、新製品開発、研究の重点分野に関しては、業界関係者が考慮すべき多くの要素が存在する。