スタートアップ スポットライト:培養ウズラ、ブラジルナッツ、アジアンスナック

Start-up Spotlight
Start-up Spotlight (Getty Images)

Vow社の培養ウズラ、持続可能なブラジルナッツ、Kantin Labのアジアンスナックなどを紹介しています。

Vow、培養ウズラ肉キャンドルとカクテルでアジア太平洋地域拡大へ

シンガポールとオーストラリアでの規制承認を得て、Vowはアジア太平洋地域における 

培養肉事業を拡大。両市場で新たなウズラ肉製品をデビューさせている。

シドニーに拠点を置く同社は先頃、培養ウズラ肉をオーストラリアで販売する規制承認を取得。これは革新的な食肉フォーマットへの消費者アクセス拡大に向けた重要なマイル ストーンとなった。

Vowは「Forged」ブランドで、培養日本ウズラ肉を使用した獣脂キャンドルも開発している。


ブラジルナッツ:健康・森林・生計の向上へ

グローバル農業技術企業White Lionの小売部門Truly Nuts!が、アジアと英国を皮切りに持続可能なブラジルナッツで世界展開を図る計画について。

同社の戦略は、通勤中や旅行中など時間に追われる消費者向けに、より健康的なスナックを提供することに焦点を当てている。

​砂糖が少なく、セレンや抗酸化物質などの栄養素が豊富なブラジルナッツを使った本物のホールフードを提供することで、消費者を超加工スナックから遠ざけることを目指して いる。

マレーシアから世界へ:Kantin LabがASEANの味を世界に広める

マレーシアのスナックブランドKantin Labは、西洋風スナック味の占有に抗い、本場の 東南アジアの味を世界に届けようとしている。

「バーベキュー、ケチャップ、サワークリーム&オニオンといった標準的な西洋風フレーバーが主流のスナック市場に、新たな風を吹き込みたい。現状はかなりウンザリする事になっているかもしれません」

「東南アジア発のブランドとして、レモングラス、ライム、カレーリーフといった素材を 製品で際立たせることが重要だと考えています。東南アジアの風味を世界に誇りを持って届けることが目標です」と、Kantin Lab共同創業者のVincent Low氏は語る。

Oatsideが抹茶ラテでストレスと睡眠の健康をターゲットに

Oatsideは、精神的な健康を高めるようにデザインされ、それに見合った風味の抹茶ラテを発売した。

同社は、抹茶の深い文化的ルーツと精神的な健康への利点が、更に健康に対する意識が高まるアジアの消費者にアピールすると考えている。

アジアは世界的に最もストレスの多い地域のひとつであり、機能的なウェルネス製品が人気を集めている。Statistaによると、アジアの広範なメンタルヘルス市場(製品とサービスを含む)の売上は、2025年までに102.4億米ドルに達すると予測されている。

このような背景から、Oatsideは「落ち着きと明晰さ」を促進する飲料を開発することになったと、OatsideのBenedict Lim CEOは語った。

次世代の機能性スナック:COAの高タンパク質チョコレートは適切か?

世界中の市場で機能性スナックの人気が高まっていることは周知の事実だが、チョコレート風味のプロテイン製品はよく見かけるものの、高タンパク質のチョコレートスナックという発想はあまりなかった。

​シンガポールを拠点とするCOA&Co (COA) Chocolatesは、発酵大豆を強化した高タンパク質チョコレートスナックで最近登場し、この流れを変えようとしているかもしれない。