ジャパン フォーカス:アサヒの見通し、スナックボックスのトレンド、シルクプロテイン

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Our round up of our most-read news pieces on Japan ©GettyImages (Getty Images/iStockphoto)

今回のJapan Focusでは、アサヒの成長予測、日本におけるスナックボックスのトレンド拡大、シルクプロテインなどについて掘り下げます

アサヒ、上期利益減も2025年は酒類主導の成長に注力

日本の飲料大手・アサヒは最近、2025年度上半期(H1FY2025)の決算を発表した。売上高は前年同期比0.6%増の1兆3600億円となったが、コア営業利益は前年同期比3.2%減の1097億円に落ち込んだ。

しかし、上半期の利益減少にもかかわらず、アサヒは通期利益予想を上方修正するという 矛盾した動きを見せた。この修正は、日本のアルコール飲料カテゴリーにおける現状および予測される好転傾向に起因すると説明している。

日本の株式会社LADDERが米国でスナックボックス発売、駄菓子ブームに乗る

同社は8月25日、米国でスナック&ライフスタイルボックスの正式発売を発表した。 駄菓子(手頃な価格の伝統的な小さなスナック)から高級抹茶、アニメをモチーフにした 商品まで、日本独自のスイーツを特集している。

これらのスナックボックスは「Japan Flavor Quest」ブランドで販売される。

同社は「各ボックスは単なるお菓子以上のものを提供し、本物の文化体験をお届けします」と述べている。

カイコタンパク質企業がASEAN・EU市場拡大へ

Morus株式会社は、スタートアップ向け資金調達 プレシリーズAラウンドで500万米ドルを調達、独自開発のカイコ由来バイオ成分「モルシルクパウダー」の臨床試験加速と量産拡大を推進。本製品は抹茶のような風味と外観を持つ高栄養粉末である。

日本の抹茶と組み合わせて血糖値をコントロールする飲料や、ゆずやステビアで味付けしたスポーツ栄養ドリンクなどがある。​これらはKaikoブランドで販売されている。

桑の葉とシログワイが食後血糖値の上昇を抑える可能性

佐賀大学と西九州大学の研究者らの説明によると、この効果は桑の葉に含まれる1-デオキシノジリマイシン(DNJ)と関連している可能性がある。

DNJは食後の血糖値上昇を抑制する役割を果たす化合物である。

研究者らはまた、シログワイの殻にはポリフェノールが豊富に含まれており、炭水化物分解酵素を阻害し、マウスとヒトの両方で食後血糖反応を低下させることが示されていると 述べている。

ロート、Eu Yan Sangの成長計画とTCM・マイクロバイオームに関する研究結果を発表

中国伝統生薬サプリメントブランドEu Yan Sangがオーストラリアで展開を開始し、今後日本、ベトナム、米国への進出を計画していると親会社のロート製薬株式会社が発表した。

同社によれば、内服薬・食品売上高の増加は、昨年4月にシンガポールに本社をおくEu Yan Sangを買収したことが主な要因だという。同ブランドの主力商品には、瓶詰めの食用ツバメの巣や月経不順を改善するBak Foong Pillがあり、コラーゲンやNMNなどの製品も ラインナップされている。