目標100万箱:キリン、日本初の糖質ゼロのビールを10月に発売

By Guan Yu Lim

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目標100万箱:キリン、日本初の糖質ゼロのビールを10月に発売

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キリンビール株式会社は、2020年末までに120万箱(15万ヘクトリッター)を販売するという意欲的な計画のもと、今年10月に日本初のゼロシュガービールを発売する。

新製品「キリン一番搾りゼロシュガー」は、既存のキリン一番搾りラインに新たに加わったもので、開発期間は5年にわたり、試験醸造は350回以上に及んだ。

日本の食品表示基準では、100mlあたりの糖質が0.5g未満の商品は糖質ゼロと表示することができる。 オリジナルのキリン一番搾りは100mlあたり2.6gの糖分が含まれている。

「無糖製品において、高い割合いで糖質オフやゼロの発泡酒が占めていることを考えるとこの製品に対する消費者の二-ズは高いはず」とキリンホールディングスの広報担当者、高島 与佳さんはFoodNavigator-Asia​誌に語った。

「また、おいしさと糖質ゼロを両立させた新たなビールの価値提案により、日本のビールカテゴリーの活性化を目指します。」

糖質ゼロ商品の多くは、ノンアルコールビールや発泡酒、新ジャンルのビールに分類されるのが一般的だが、本商品は日本初の糖質ゼロアルコールビールとなる。

生産工程

高島さんは 「キリンビールが糖質の分解技術を磨き、ゼロシュガーを実現した」と説明。

「炭水化物分解技術は、デンプンを分解する酵素を適正に機能させ、酵母が食べやすいサイズにする技術で、酵素がデンプンをより効率的に分解する発酵技術も確立しています。」

「通常のビールよりも厳しいコントロールと活発な酵母を使用することで、砂糖の残量を減らし、砂糖ゼロを実現しています。」

味は既存のキリン一番搾りに匹敵する。アルコール度数は4%で、同社の3工場で製造される。

製品は全国のコンビニエンスストア、スーパー、eコマースで販売され、価格はオープンだが、350mLが228円前後、500mL缶が299円前後(酒税法改正前)の予定。

酒税法改正

日本でも、今年10月に酒税法が改正され、ビールは350mLで約7円の酒税が引き下げられることになった。

高島さんは、「この改正で、発泡酒や新ジャンル商品に比べ、キリン一番搾りゼロシュガーやビール全般が購入しやすくなります。これにより、本新製品を含めた中長期的な販売数量の増加が見込まれます」と語った。

日本の発泡酒や新ジャンルのビールのような飲料は、ビールよりも制限が少ない。これらのビール風味飲料と呼ばれるものは、安価な麦芽を原料としたもので、低税率で販売されている。

キリンビールは、日本で初めて糖質ゼロのビールを製造することに誇りを持っている、と付け加えた。

「低糖製品を超えたゼロシュガービールを作ることができたのは大きな成果です。」

高島さんによると、キリン一番搾りシリーズの売上は前年同期比98%増となった。

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