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日本のオーガニック製品:厳しい規格、小さな市場、しかし小売業者にとって大きなチャンス

By Tingmin Koe

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日本のオーガニック製品:厳しい規格、小さな市場、しかし小売業者にとって大きなチャンス
日本の厳格なオーガニック基準と要件を順守することは、現在急成長を遂げつつある新興分野で足がかりを得ようとしている海外企業にとって最大のハードルである。

これはFoodEx Japanで話を聞かせてくれた、ビオセボン マーチャンダイジング部ゼネラルマネージャー、Akiteru Imai氏の見解である。

同社は日本のオーガニックパイオニアであるイオンとフランスでビオセボンを運営しているMarne&Finance Europeの合弁会社として設立された。

現在東京で、「カジュアルオーガニック」店を4店舗運営し、2020年までに50店舗を目指している。

日本のオーガニック製品の需要は比較的少なく、年間成長率はAPAC全体の平均13%と比較して停滞気味だが、消費者の関心は緩やかに高まっているため、厳しい基準を満たすことが出来るのであれば、供給業者にとって将来は大きなチャンスとなるかもしれない。

「日本のオーガニック市場は人口に対して非常に小さいです。 しかし、一般消費者の間で需要が高まっているのですが、供給は不十分です」と同氏は述べている。

「乳製品、畜産物、卵、小麦などの有機認証を取得している生産者はほとんどいません。この業界を推進し、リーディングカンパニーになるために、生産者とユーザーの数を増やす努力を進めています。」

Global Organic Trade誌によると、2017年の日本におけるオーガニック加工食品および飲料の総市場規模は5億9,740万米ドルで、世界で13番目に大きな市場ですある。

日本人1人当たりのオーガニック加工食品および飲料への支出は4.71米ドルで、世界第23位にランクされている。

成功戦略

Imai氏によると、同社の製品の多くはヨーロッパから輸入されており、チーズ、ワイン、グルテンフリーの製品、シリアル、チョコレート、ビスケットが人気を集めている。

しかし必須認定は長期的な成功にとって不可欠であると強調した。

「私たちは認証されている供給源を最優先し、認証されていないサプライヤーに認証を受けることを推奨します。カテゴリーによっては、未認証の商品も取り扱っています。 たとえば、漁業のように有機認証がないカテゴリーでは、MSC(海洋管理協議会)認証のある製品や天然の製品を扱います。」

同社は日本での取引経験がある企業との取引を優先すると述べ、「製品によっては、輸出経験のないパートナーと取引をすることもありますが、経験のあるパートナーがベターです」と付け加えた。

「製品を輸入する際、常に発生する問題は情報開示です。 通常の輸出入業務では、外国企業は日本が要求するような情報開示を経験したことがないため、初めての企業とは、説明することから始めなければならず、時にはうまくいかないこともあります。」

同社はチルド食品、菓子、ヨーグルト、チーズ、そしてハムの範囲を拡大することに前向きである。

前回のFoodEx Japanショーは、子供向けにイタリアのオーガニック冷凍ジュースバーのストック確保につながったとの事である。

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