効率と生産性:雪印メグミルは、プラント統合に40億円を投資
同社によれば、この統合は、構造的変革、生産構造の進化、飲料とデザートのカテゴリー内での製品構成の最適化を組み込んだ「グループ長期ビジョン2026」の一部である。
「この構想は、生産機能の統合を通じて、当社の経営資源の集中と高い生産性を実現するものです。」と同社代表取締社長 西尾 啓治氏は語った。
「その後、当社の飲料およびデザート事業に牛乳に価値を創造し、乳および乳製品に対する需要を増大させる構造変化を推進させます。これは日本の酪農生産の基盤と持続可能な開発の強化に貢献することになります。」
事業再編は、主に豊橋工場と名古屋事工場のある中部地方の既存プラントに集中させる予定、 生産活動は豊橋工場を中心とし、名古屋工場では中止する。
「このコンセプトに基づいて、中部地方で効率的な生産体制を構築するために、現在LLクリームとLLデザートを生産している豊橋工場のチルドミルクとミルク飲料生産に投資する予定です。」「豊橋工場の製造棟の一部を増設する予定です。その間、名古屋工場での生産を終了し、当面はチルド製品の配送拠点として使用します。」と同氏は語った。
豊橋工場の新機能の建設は2019年3月に開始される予定で、操業は2020年4月に開始される。
研究開発中心の乳製品フォーカス
雪印メグミルクは、特にスキムミルク、バター、マーガリン製品で知られている。2018年4月に発表された数字によれば、日本のスキムミルク、バター、マーガリン、そしてチーズのマーケットリーダーで、それぞれ47%、32%、37%、18%の市場シェアがある。
世界的には、マレーシア、中国、香港、台湾、オーストラリアで乳製品や乳児用調製粉乳の製造を行っており、インドネシアではプロセスチーズ事業を、米国では種子事業を行っている。
同社は研究開発に力を入れており、乳製品と飲料・デザート分野の両方で研究開発を行う3つの研究施設、ミルクサイエンス研究所、札幌研究所、小渕沢チーズ研究所を所有している。
「当社を取り巻くビジネス環境は著しく変化しており、変化のスピードは劇的かつ急速に増加しています」。
「この困難な状況に対し、私たちは一貫して牛乳を含む研究を追求し、製品開発能力を磨き、酪農家から供給される牛乳に付加価値を与え、消費者を満足させる製品を提供することができるのです。」と西尾氏は語っている。