顧客はオンラインで、ヘルシー志向、栄養バランス、調理にかかる時間など、さまざまなテーマを基に専用のウェブサイトからレシピを検索できます。
さらに、AIは10,000件以上の料理ガイドのデータベースから、選択した料理に合う料理(副菜)2品のレシピを提案します。また、提案した料理の料理方法も表示されます。
このサービスは、味の素が実施したアンケート調査で回答者の76%が「バランスの良い献立を考えるのが面倒だと思う」と答えた結果を受けて、開発されたものです。
バイオニックビール
食品・飲料業界でAIを導入した企業は、日本の調味料・食品メーカーが初めてではありません。製造プロセスにテクノロジーを導入している企業もあります。
昨年、キリンは製品開発期間の短縮とトレーニングのスピードアップを図るため、ビール製造で通常は人間が行う工程に人工知能を導入すると発表しました。
同社は三菱総合研究所と提携し、好みの味、香り、色、アルコール度数を決定し、指定されたレシピで生産を行うAIアプリをインストールします。
20年間に及ぶテストデータを基に、機械学習プログラムが最適な醸造の調合を審査します。こうしたスキルを身につけるには、プロの醸造者でも10年以上はかかります。
ビール製造にAIを使用することで、新人への専門知識の引き継ぎも合理化されます。「AIを使えば、さらに効率的な方法を発見することもできるんです」と発表の際、キリンの担当者は語りました。
話を東京を拠点とする食品メーカー、味の素に戻すと、同社はアミノ酸発酵プロセスの完全自動化にAIを導入する計画があるようです。
2019年までに生産的な発酵を行う条件を数値化するとのことです。味の素は、世界的なコスト優位性を向上するデータ共有システムを作成する予定です。