ベトナムは、米国に次ぐ2番目に大きな輸出市場でビジネス展開を希望するメーカーとともに、大規模な代表団を先週東京で行われたFoodEx Japan展示会に派遣しました。
当局の話によると、昨年のベトナムの食品の輸出売上額は14億6,000万ドルで、前年比で6.6%の増加を記録しています。中でも、野菜や果物は7,510万ドルで、1.5%の増加でした。
DoveCoのセールスマネージャー、Dinh Gia Nghiaによると、同社は10年前に冷凍フルーツや野菜の輸出で日本市場に進出し、その後、前年度比で成長を記録しています。
「現在、当社は果物と野菜だけで、年間8,000トンの売上を上げています。また、ジュース製品も販売していますが、販売量は非常に少ないです」と、付け加えます。飲料水については、ヨーロッパが主要なターゲット市場だということです。
NA Foods社にとっても状況は同じで、輸出先の大部分はヨーロッパであるにも関わらず、日本への冷凍の果物や野菜の販売量は増加しているようです。
「現在、当社の輸出の5%が日本向けですが、さまざまなビジネスチャンスを見極めれば、この数値を増やすことはできるはずです。」と、Giang Nguyenは語ります。
「日本市場に進出したのは5年ほど前ですが、生姜製品の売れ行きが良く、特にペーストが大ヒットしました。」と、彼女は付け加えます。
シーフードも日本への輸出量が多い製品で、出展者のIncomfishは、日本への供給を始めて60年目になるということです。
最も人気の高い製品は冷凍エビですが、同社は春巻きや餃子など付加価値の高い製品への市場拡大を計画しています。
副理事のTran Bach Duongは、「日本との取引歴は長いものの、商品に多様性が必要だということは認識しています。春巻きなどの商品の製造を開始したのはこのためですが、魚介類の取引は非常に競争が激しいのが実状です。」と、述べています。
上記に挙げた3社はいずれも輸入税の削減に恩恵を受けており、日本に輸出される食品の大部分に当たる2.8%を占めています。
日ベトナム経済連携協定に記載された内容によると、ベトナムへ輸入された日本製品の平均税率も7%に削減されています。
2028年までの10年間で、関税の90%を撤廃することを目指しています。
しかし、商工省次官のTran Quoc Khanhは、国内の食品会社がその域に達するには、品質管理と食品安全を何倍にも厳しくする必要がある、と述べています。
「日本の品質基準を満たすことは、あらゆる輸出業者にとっての必須条件です。日本市場に本格的に進出したいのであれば、この条件を満たさなければなりません」と、語っています。
ほぼ10年に及ぶ交渉が終わった後、さまざまな改善が為された結果、ベトナムのバナナ、マンゴー、ドラゴンフルーツなどの市場が開かれることになったのです。
当局関係者は、新しい承認を得る場合のプロセスの合理化を希望しています。
FoodExにおけるベトナム企業や関係者の注目は、果物、野菜、シーフードに集中していました。ある加工食品会社は、日本への麺製品の販売で成功した珍しい実例を証明しました。
Bichi Chi Food Companyのライスヌードルやライスペーパー製品は、日本の消費者の心を掴みました。その要因の一つが、同社が現地のバージョンと食感や味を忠実に再現したことでしょう。
セールスマネージャーのTina Bui Thi Ngoc Tuyenは、「これらの商品の成功を受けて、現在はビーフンの発売を計画しています。日本の加工食品セクターは国内ブランドに独占されていますが、当社の製品は現地の商品に非常に近く、それが功を奏したのだと思います。」